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【羽根コラム】地域創生に新潮流!MKタクシーが滋賀の宝物でグランプリ

更新日:2月13日



先週、29日水曜に開催された滋賀の宝物グランプリ。今年は大きな変化があった。昨年参加してくださったあるホテルさん。このホテル、屋上に作った足湯でグランプリに挑戦。残念ながら、上位受賞は逃したが、そこでももらった賞を前に出し、広報すると客の注目度が何倍にもなったと大喜び。


その社長が彦根観光協会の会長となり、今年はたくさんの観光系事業者を連れてきてくださった。ひこにゃんを使ったホテルルーム、淡水の真珠を使った体験型飲み物など、これまでにない商品が続々登場。


そんな中、あのMKタクシーも今年のセミナーに参加してくれた。京都から始まったMKだが、今や京都は観光バブル。人が多すぎ、富裕層が訪問を避けるようになってきた。


そこで京都から1時間、名古屋からも1時間半の車で行ける滋賀にお客を運ぼうという作戦だ。


しかし、ただの観光旅行では富裕層は満足しない。唯一無二の体験を提供するためには、独自のコンテンツを持たなければ、わざわざ高いお金を払って、1日10万もするMKのラグジュアリータクシーを貸切になどしないであろう。


宝物に興味を持って参加してきたのは、滋賀出身のMKで商品開発に勤める社員さん。全てのセミナーにきちんと出席し、セミナーで多くの事業者と会い、実際に相手を訪問し、毎週毎週アイデアを磨き上げていった。自分はあのMKだぞと上から目線で参加するのではなく、謙虚に学ぼうとする姿勢が素晴らしかった。僕も様々なアドバイスをさせて頂いた。


ここでも宝物の特徴であるコラボが大きな力を発揮する。


既に過去の大会で、宝物の全国大会部門グランプリを獲得していた料亭、湖香六根(うかろっこん)さんと組むことになったのだ。湖香六根さんは、今年、古民家を改装した富裕層向けの宿泊施設を開業したところであった。


この宿泊施設のある町は、近江商人発祥の地。古き良き近江商人の「三方よし」の思想が残るこの地で、富裕層がリラックスできる素晴らしい空間を作り上げていた。


しかし足が無かった。一般の公共交通機関では、さびれた路線の鉄道しかない。また駅からも決して近くはない。ならばいっそ、新幹線で京都や名古屋まで来た人たちを、MKのラグジュアリーカーに乗せてここまで売れてくるというのは実に理にかなっている。


近江商人の「三方よし」の思想は、これからのビジネスのキーワードであるESGやサスティナビリティに通ずるものがある。弱肉強食のビジネスに疲れ果てた経営層がここに来て、長い繁栄を誇り、伊藤忠、丸紅、ワコール、東洋紡といった世界企業を生み出していった町での体験は、ビジネスに深い気づきを与えてくれる可能性がある。


そして高額なツアーを価値あるツアーに変える大切なもの、それはもちろん料理だ。


これでもかという絶品料理がなければ最高の宿泊体験にはならない。

湖香六根ならそれができる。


今回、グランプリの会場で提供されたのは、その料理の中の一つ、鰻料理だった。琵琶湖でとれる天然の大鰻。これを特別な料理方法で仕上げ、これまで食べたどんな鰻料理にも、負けない素晴らしい料理であった。


結果は見事、グランプリである。


素晴らしい商品が出てきたなと思った。コラボのお陰で、短期間で全く新しいものが生まれてくる。このスタイルは今後、全国に広がっていきそうだ。それなりに名の通った会社も、自社だけで新しい土佐物を作り続けることは難しい。宝物に参加すれば、その地域のさまざまな可能性を繋げ、新しい価値を生み出すことができる。日本の地域創生に新しい可能性が生まれつつあると思った。

しかし、まだ完成はしていない。


この商品は、今後、全国大会までにもっともっと磨かれていくに違いない。


今年の滋賀は本当に強い。改良に改良を重ねた琵琶マス料理。お米でできた世界初のヨーグルト。天皇由来の地で作られた化粧水。東大寺の大仏師の息子が作った新しいテーブル。


これらが全て全国大会に駒を進めた。


これらを全て束ねたツアーができるとこれはもう本当に素晴らしい近江商人ツアーになりそうだ。


世界中から日本にやってくる富裕層に是非とも紹介したい商品が、滋賀県の宝物から生まれようとしている。


▼滋賀県の宝物 2023-2024 セミナー&グランプリ


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