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2023年度「奈良の宝物」第1回セミナー開催!




2023年8月31日(木)、「奈良県の宝物」第1回セミナーを開催しました。


先日シンガポールで開催された世界大会に出場された、奈良産の和のハーブを中心にお茶や入浴用のハーブなどを扱う結月 Yuzukiの竹内さんにお話をいただきました。 日本の宝物セミナーで出会った事業者さんとコラボをすることで商品の幅が広がったこと、当初は世界大会の出場はハードルが高そうに思えたものの、参加される皆さんにチャンスがあることをご紹介くださいました。とても勇気が沸くお話をしていただきました!


セミナー冒頭では、買い手をよく理解すること、そして買い手に変化が起こっていることについて解説がありました。例えば、現在は20年前にはなかったSNSを見て買うお客さんが非常に増えており、また、物価高が叫ばれる中で値段が高くても買う人(海外からの旅行者など)が増えていることの変化も起こっています。こういった変化をしっかりと見極め、令和の商品を生み出しましょう!という話を、駅弁やコンビニのおにぎりを事例として説明がありました。


 

また、地域おこし協力隊として、上北山村で地域の若い母親の皆さんと一緒に、村の新しいお土産を開発している事例も紹介いただきました。マルシェでは、「大蛇嵓」に見立てた「大蛇嵓カヌレ」を開発し、販売を目指しているそうです。

高校がない上北山村では子どもたちがどんどん村から出ていってしまいます。「上北山村に誇りを持ってほしいからこそ、名産となる商品をつくりたい」という強い想いも伝わります。その想いには共感が広がりそうです。

さらに、より共感やファンを増やすために「食べる場所」にもこだわりを持てるといいのでは、とアドバイスがありました。まさに絶景が広がる「大蛇嵓」で商品を食べられる場所を作るなども検討されることになりました。


また、全国大会でも大活躍された「十津川じびえ」の姉妹が、ジャーキーを紹介してくださいました。

ペット系のおやつを新開発されたようで、ご自宅で犬をペットとして飼ってらっしゃるからこそのアイデアです。市販のペットフードを試食したところ、想像以上に塩辛く・・・裏面を見たところ、添加物がたくさん入っていることに驚きました。

「うちの子」というほど、愛情をもって育てられているので、もっとペットの身体に優しいものをつくりたい!と愛情いっぱいの思いを起点に開発されました。商品の開発のストーリーこそ、共感を呼ぶため、もっと前面に伝える必要があるというフィードバックがありました。

ジャーキーは無添加なので、注文を受けてから2週間が賞味期限と短いことが課題で、日持ちがしないことにより、販売される場所も限られてくるそうです。会場からは「レトルト」の方法も進化していて、無添加でもできることがあるというアイデアがありました。また、オンラインをうまく利用して、商品へのファンを増やした上で、サブスクで定期的に販売するというアイデアもありました。

さらには、無添加食品の店が増えてきて、食品の安全性にアンテナが高いお客さんが集まっています。そのようなお店においてもらうのが良いのでは?と提案がありました。

農農縁cafeピアさんは、まさにそんなお客さんが集まる場所です。ここでの出会いがきっかけで、販売が広がるかもしれません。


3社目として、Tomato and Peace!さんが紹介されました。高原トマトを育てる中でうまれた規格外トマトを樹で真っ赤になるまで熟成させて作ったBBQソースを会場の皆さんに試食していただきました。「とってもおいしい」「何にでも合いそう」という声が多数ありました。つくり手の情熱が感じられる刺激的な味!という声もあり、好評でした。元シェフの経験があること、父親になったからこそ、より大切に感じた「Peace」を店名につけていることなどの背景なども伝えると、さらに心に届くのでは?とフィードバックがありました。


続いて、株式会社樞さんが登場しました。新たな食のカテゴリーフードセラピー(食事療法)を立ち上げ、全てが独自研究開発のレシピ・メニューをご紹介されました。今回は奈良県の食材にこだわった「いやしならシリーズFood Therapy Foods」の試食を会場の皆さんにしていただきました。アレルギーなどがある人以外にも食べていただきたいので、一般食にするにはどうしたらいいか?という点でアイデアを募りました。ただ、「誰にでもおいしく」を目指すよりも、健康志向のお客様に特化した方が良いというフィードバックがありました。奈良県での自然農法、有機農法の方、工場を有する方などとのコラボを希望されています。


また、荒木木工所さんからは、吉野杉サーバーのご紹介がありました。酒樽の原理を応用し手軽にお好みの樽酒を作る事ができます。吉野杉への愛情あふれる荒木木工所さんは、さらに吉野杉の新しいものづくりを模索されています。にっぽんの宝物セミナーでの、これからの出会いが楽しみです。


 

初回から和やかな雰囲気で、活発な意見が出ました。他の事業者さんの商品に関しても、積極的にアイデアを出していただき、幅広い意見が集まりました。それぞれのアイデアや商品を持ち寄り、ますます、奈良県のグランプリを盛り上げていただきたいと思います!



▼「奈良の宝物」セミナー詳細




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