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世界に向かって飛び立つ秘訣:①授受の法則

  • activelearninginte
  • 2023年8月31日
  • 読了時間: 6分

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シンガポールでの世界大会が無事終了した。

コロナ禍で、3年間開催できなかった世界大会が4年ぶりに復活した意味は大きい。

初めて組んだ現地パートナーの会場での開催であったこと、そして2019年までの大会の規模より、4、5倍大きくなっているなどの理由から、もっとこうしたかった、ああしたかったという思いはある。

しかし、今回、最も目指していたことは、大会の翌日、ラーニングツアーの場で控えていた。

ラーニングツアーとは、全国大会や世界大会の翌日、参加事業者を連れて、審査員の経営する会社や店を訪問し、学びの場とする体験ツアーだ。

今回からここにビジネスミーティングを設置した。

審査員の中で、事業者の商品に興味を持ってくれた審査員と我々、宝物チームで直接ミーティングを実施したのだ。

大会の翌日、審査員をしてくれた40近い店舗を持つスイート系のオーナーの店を訪れた。

オーナーはこう言った。

「10月にまず50セット入れましょう。」

その場にいた皆が笑顔に包まれた。

嬉しい。とても嬉しい。

しかもその商品は、ずっと宝物プロジェクトと共に、影になり、日向になり、僕らと並走してくださった高知県、春田さんの商品だった。

高知県室戸の西山金時というサツマイモを見事に昇華させたポテトロールである。

室戸の地形が生んだ素晴らしいサツマイモをさらに、これでもかと進化させた日本最上質のポテトロールケーキだ。

その技術は日本でも最高峰なのだが、ついにシンガポールの審査員も認めてくれた。

春田さんは、謙虚に、宝物が自分や自分の製品を成長させてくれたと言う。

僕らに言わせれば、僕らのプロジェクトが春田さんら、我々の動きに同期してくれる事業者さんによって育てられたと思っている。

宝物では、コラボレーションを重視している。

春田さんはコラボレーションの極意を知り尽くしている。

春田さんは加工業者だ。だから、加工のための素材を作っている牧場のミルクや、こだわりの塩を作っている職人らから、素材を仕入れることになる。

春田さんはこれらの素材を提供してくれる事業者をとことんたてる。

相手の素材と自分たちの技術で生まれるのが加工商品なのだが、基本的に相手の素材によってこの商品が生まれたのだとPRする。

自分の技術でこの商品が生まれたのだとは言わない。

PRだけではない。実際、ビジネスにおいても相手を立てる。

規模を拡大した加工業者や小売店は、次第に上から目線となり、生産者に値引き交渉をすることがある。

安くしないと仕入れ先を変えるぞと・・・。生産者は仕入れてもらえないと困るので、渋々これを受け入れる。

これが負の連鎖の始まりとなる。

安くすれば、生産者はバイトも雇うこともできなくなる。

結果、ビジネスの継続が難しくなり、廃業へと向かってしまう。そんなケースが全国で後を経たない。実は、それでは加工業者も困ることになる。

春田さんはそんなことはしない。真逆だ。

春田さんは、生産者を立てる。彼らにお金が落ち、持続的に仕事ができる環境を作ろうとする。

そのことを身をもって知ったのは、春田さんが、我々宝物、つまりは、プラットフォーマーに対しても同じように、徹底的にたてようとしてくれたのだ。

今回、世界大会でグランプリを取った商品、西山金時のポテトロール。この商品がジャパングランプリで部門グランプリを取った後、春田さんから連絡があった。

「この商品は、宝物でできたようなものです。だから、是非、高知以外の販売は宝物さんに任せたいと思います。オンラインの販売も、自社サイトでは販売しない予定なので、宝物サイトだけで売ってもらえませんか?」

自社サイトで売れば、当然、利益率が上がる。どの事業者もそれを求める。それが当たり前だと思っている。

しかし、春田さんはその向こうを行く。

こうした依頼を受けた僕らはどう言う態度に出るか?春田さんのご厚意になんとか応えたいと思うようになる。

もっとこの商品を売るためにはどうしたらいいか?この商品を多くの人に知ってもらうためにはどうしたらいいか?

実際、テレビ局の話が来て、良い商品がないかと聞かれて、真っ先にこの商品を勧めた。

そう、こうした態度を取られると、我々は春田さんに変わってこの商品を売るためにせっせせっせと働くようになるのだ。

与えれば与えられる。これを「授受の法則」と呼ぶ。

これは打算ではない。役割分担である。

どんな仕事でも、全て自分で持つことはできない。であれば、自分の代わりに素材を作ってくれる人、自分の代わりに売ってくれる人を見つけ、運命共同体になるということだ。

金を払うからと言う態度ではなく、どうかお願いしますと言う態度で挑むのだ。

全てを任せて口を出さないと言うことではない。丸投げをすると言うことでも相手を過信するということでもない。

春田さんはよく僕らに相談をしてくる。今度、こう言う話が来た。こうしようと思うがどう思うか?と・・・。

そのコミュニケーションが念入りなので、こちらも間違った動きをしなくて済む。

まるで自社の部署と話をするように、僕らをたてながらも上手に春田さんがやりたいことを伝え、かつ僕ら、宝物社の知恵を引き出そうとする。

ビジネス上の良いパートナーとはこう言うことを言うのだと思う。

恐らく春田さんは、こんな感じで自社社員と、さらには自分の家族との関係を築いているのだ。

春田さんとご家族の関係は本当に理想的なグッドファミリーだ。今回のロールケーキのプレゼンは、娘さんとのプレゼンであった。

春田さんのビジネスでは、相手との関係性の中に、常に「敬意」がある。

春田さんの発表時には、高知県から共に大会に出場したチームが全力で手伝っていた。

既にグランプリを取った塩二郎さんという職人も汗をかきながら、出来上がった完成品を審査員に運んでいた。

みんな、春田さんのことを好きなのだ。

この風景に、審査員は驚いていた。なぜあそこまで皆、一丸になれるのかと・・・。

スイーツ部門で春田さんの商品の審査が始まった。僕が春田さんはの商品を売ろうとしていると言っても、審査では僕がこの商品を無理やり勝たせると言うことはできない。その場にいる10人の審査員が、それぞれ自分の判断で挙手をし、選んでくるからだ。

「美味しい」「無添加なのは素晴らしい」「これで冷凍だとは信じられない」

審査員一同、絶賛だった。10人中、ほとんどの審査員が手を挙げた。

文句なしのグランプリだった。

この商品は、春田さんのこの謙虚で、相手を立てる姿勢によって作られた。

完成度が高いのは、素材も最高、社内の技術も最高、そして販売のための支援も最高、これらが全て完璧に繋がりあっているからこその、商品なのだ。

この商品は、10月にシンガポールに渡ることになった。

実際にヒット商品になるかどうかはまだわからない。

春田さんのこの姿勢は、間違いなく、シンガポールの審査員にも伝わったはずだ。

シンガポールの審査員は、春田さんに変わって、僕ら宝物プロジェクトに変わって真剣に販売してくれることだろう。

宝物グランプリは、商品だけで選ばれているのではない。人物評価も合わせた審査になっているから、本当に売れる商品が選ばれていくのだ。

春田さんの商品がシンガポールの店頭に並ぶ日は近い。

(続く)

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